(1)「右ける」の読み方は?
読み方の正解は「たすける」です。
正しく読めましたか?
こちらは常用漢字表にのっていない「表外読み」になります。
(2)「右ける」の意味は?
「右ける」は「助ける」の漢字と同様、手助けするという意味を持ちます。
せっかくなので、「右」という漢字に着目して意味を考えてみましょう。
面白いことが見えてきますよ。
「右」は、「口」と「又」と組み合わせた漢字です。
「又」はみぎ手の形を表し、「口」は祈りのことばを意味します。
この2つが合わさることで、神の助けを意味することに。
「神のたすけ」「天のたすけ」という表現がありますよね。
「右ける」は、神や仏が救う、という意味を持つ表記。
運よく助かった!というときは「右」という漢字を思い出してみましょう。
(3)「左ける」はどう読む?
「右」の対義語は「左」ですよね。
実は「左ける」という漢字もありますが、こちらは読めますか?
実はこの漢字も「たすける」と読みます。
同じ読み方をするなんて、不思議な感じがしますよね。
左右の手が相互に助け合うことから、たすける意味を持つのだとか。
こちらの読み方も一緒に覚えておきましょう。
(4)その他の漢字もチェック!
「たすける」と読む漢字は、「右ける」や「助ける」以外にも多くあります。
「援ける」「資ける」「扶ける」は、扶助という言葉と照らし合わせると理解できますね。
「丞ける」「佐ける」「輔ける」「佑ける」は、補佐する、という意味を考えると納得できそう?
「相ける」「翼ける」「賛ける」はどれも馴染みある漢字ですが、読める人は少数派のはず。
「幇ける」「弼ける」なんて漢字もあります。
ここまで読めたらさすが!
この他にも「たすける」と読む漢字はあるので、興味を持った人は漢和辞典で確認してみてくださいね。
「右」は小学一年生で習う、簡単な漢字です。
でも送り仮名がつくだけで何と読むか戸惑う難読漢字に変身します。
身近な漢字だからこそ、さらっと読めると尊敬の眼差しで見られそうですね。
(liBae編集部)
2021年1月15日現在
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